活性酸素と鉄欠乏
楽しみにしていたエネルギー代謝学行ってきました。
昨年受けたのですが、もう一度受講してよかったと、第一回目から思っております。
今回は、エネルギー、エントロピー、酸化還元について、じっくり学んできました。
鉄欠乏症について
前回はふわっとしか理解していなかったのですが、
今回しっかり落とし込むことができたと思います。
少しずつアウトプットしていこうと思います。
今回一番腑に落ちた内容がこちら、鉄欠乏について
まず、なぜそもそも鉄欠乏がおこるのか。
これは、体内の活性酸素(なかでも反応性の高いフリーラジカル)の量と関係してきます。
しかし、多すぎると、病の元になります。
体内の鉄は
Fe3+(三価の鉄イオン、酸化型)という形で、フェリチンとして存在しています。
これが、O2・-(スーパーオキシド)というフリーラジカルによって反応し、
Fe2+と、酸素ができます
そして、このFe2+が体内に多く存在すると厄介なのです。
Fe2+はH2O2(過酸化水素)と反応して、Fe3+とHO・(ヒドロキシラジカル)とOH-(水酸化物イオン)ができます。
赤字で書いた、
スーパーオキシド と ヒドロキシラジカル
そして、Fe3+とスーパーオキシドはものすごく反応しやすいのです。
ということは、
活性酸素が過剰に生産されるような体に
フェリチン(Fe3+)がしっかりと蓄えられていたら、
さらにヒドロキシラジカルが増えて
悪循環なことに、活性酸素はさらに増えます。
そこで、そんな悪循環を起こさないために、
フェリチンを少なくして、活性酸素が生産されないような体になります。
よって、血液検査で鉄欠乏症となります。
それなのに、
血液検査で、鉄欠乏だからといって、鉄剤を飲んだら
活性酸素が増えてしまします。さらに不健康まっしぐら。。。
では、
どうしたらいいのか、
活性酸素が過剰産生されないカラダにすればよいのです。
活性酸素は、ざっくり言うと、
エネルギー代謝がうまく行われず、電子の流れが滞った結果として
過剰に産生されます。
なので、エネルギー代謝がうまく行われるようなからだにすればいいのです。
だから、そうするにはどうしたらよいのかって?
上質な糖(黒糖とか果物)をとること
そして、
PUFA(多価不飽和脂肪酸)のとりすぎに気をつける
この二つを心がけることで
次第にフェリチン(Fe3+)の値も高くなってきます。
と、ここで疑問になったのが、
物理的に、
例えば出産時の出血多量にて貧血になった場合は
エネルギー代謝できる体であれば、鉄剤摂取は効果アリなのか?
そもそも、肉など、鉄が多く含まれる食材を意識しながら食べていけば
増えていくから鉄剤を飲む必要もないのか知りたいところです。
あ、でも鉄剤は鉄として、ダイレクトに吸収されてくるので
反応しやすくて危険だったかな。
食品みたいに様々な栄養素と同時にとったほうが良かった気もする。
この辺もういちどおさらいだな。